2012年10月31日水曜日

no.310 B:ZAR

ロンドンの「B:ZAR hair」
SohoのBerwick streetにあるお友達 Akemiちゃんのサロン。
お互い子育てに忙しく(彼女はしかも双子ちゃんのママ)季節のご挨拶程度にメールを交わ
したりしていますが「子育てが一段落したら、また一緒にビジネスをスタートしようね!」
って言っています。
元々、彼女はヘアメイクの仕事で活躍していて、私はコーディネイターとしてさるプロジェ
クトで知り合った仲。


私の会社ビザーを立ち上げた時、ロンドンでの仕事が多かった私は、彼女のサロンの名前
「B:ZAR」を会社名に頂きました。
語源は Bizarre 。
風変わりな...とか、少し変わった...とかいう意味から転じて、ちょっとクールな...という
意味合いもニュアンスにあるんだそう。

Face bookの件で久しぶりに連絡を取り、お互いの近況を知らせ合いました。
行っちゃいたいな〜。ロンドン。


no.309 around kudan-sita

昨日は息子の授業参観のあと、古い友人と待ち合わせ。
時間があったので九段下近辺をブラブラしてたら、こんな古い民家を見つけました!
きっと戦後すぐの建物。戦前ってこともあるのかな。
もしかすると三階は屋根裏部屋使用?
きゃ〜!入ってみた〜い♡
ぼんやりと灯が灯っていたので、お住まいの方がいらっしゃるようです。
二階の窓の手すりがいい感じで、ここから夕涼みの浴衣姿の人が団扇を扇ぎながら夕暮れの
街を眺めていたんだろうなーなんて想像してみたりして。
その頃は、周り中がこういう木造の家ばかりで、蚊取り線香の匂いがして...。
郷愁を誘う。
この味をそのまま生かし、補修、リフォームしてカフェにしたら素敵なのに。


私の本棚に、背表紙が色あせた「下町残照」という写真集があります。
その本自体、昭和の時代に買ったのですでにレトロ(笑)
写っている写真は、下町エリアのこういった古い民家や店舗兼住居、お風呂屋さんなど。

もう今はないそんな風景を見ていると、私の中のDNAがふるふると満たされてきます。


2012年10月29日月曜日

no.308 good wine makes good blood

会津若松市内の大町にある酒屋「百薬舎まつ本」のご主人。
この酒屋さんでしか扱っていないお酒がたくさんあって、小さいながらも丁寧なお仕事をする
職人気質の酒屋さんです。
ご主人自身がプロデュースされたお酒も並んでいます。

元々、うちの親戚筋から紹介されたところで、それ以来ファンになり毎年伺っています。
全国各地の「酒」に関する情報が凝縮していながら、会津産にもこだわった品揃え。
こんなお店が各地方に増えれば、その土地の個性がもっと発揮されるのにね。


今回は、お土産も含めて「夢」という大吟醸、「八重」という清酒、「白い妖精」という
どぶろく、「会津のゆめ」という赤ワインを頂いてきました。
白い妖精っていうネーミングは、福島金山町にある妖精美術館の館長、井村君江さん(英文
学者/比較文学者)と関わりがあるんだとか。
実はロンドン在住の息子さん、井村君とはコーディネイター仲間なのです。
不思議なご縁を感じました。

本当はもう一泊して、地元のお酒でも頂きながら温泉にでも入りたいところだけど、学校や
塾があるからね〜。
昨日はどしゃぶりの雨の中、4時間運転して自宅へ帰りました。途中、渋滞...(涙)
くたびれた...。


no.307 my roots

会津若松にお墓参り。
往復運転なので、ちょっとへたばります...。
土曜日は息子のお稽古の関係でこちらを午後出発だったので、ホテルにチェックイン後、近場
にお夕食を食べに行きました。

会津は実はお蕎麦も美味しい。
山都(ヤマト)という山間の村は蕎麦畑があり、ここでそば粉を挽き、打って食べさせてくれ
ます。
時間に余裕がないと行けないので最近は訪れていませんが、ここで春野菜の天ぷらと一緒に
頂いたせいろは美味しかった〜。

ここ会津市内の上町「桐屋」というお店も有名らしく、私はお蕎麦の3種盛りにしてみました。
新品種十割「会津のかおり」、一番粉「飯豊権現そば」、石臼挽き十割「会津頑固そば」
それぞれに美味しかったけど、私は田舎そばタイプが好きなので頑固そばが好みでした。
天ぷらには、朝鮮人参の天ぷらも入ってるんだよ〜。

会津藩主だった保科正之公(二代将軍徳川秀忠の子)は、信州の高遠藩主、山形最上藩主を
経て会津に入られたので、多くの家来がそば打ちができたらしく、ここ会津でも「蕎麦文化」
が花開いた...というわけです。


そば打ちってやってみたいけど、すごく体力いるんだって。無理かな(笑)


2012年10月26日金曜日

no.306 Bebe's seafood curry

先日の剣道の大会で息子があまりに弱かったので、今日、柏武道館という強豪の道場に見学に
行かせました。
自宅からは車で20分くらい。
大きな道場に、後から後から子供が集まって来てすごい活気!
みんな、とても元気が良くて素直。

せっかくだから体験を...と言われ、持って行った稽古着に着替えてお稽古に参加したまでは
良かったのですが、そこからは彼が経験したことのないようなハードな練習が(笑)
まずはいろいろなスタイルを組み合わせて、胴着をつけたまま40分間走りっぱなし。
その他、手押し車や基礎体力を蓄えるメニューが目白押し。

突然の過酷さに、さすがに気持ち悪くなったらしく、途中で息子だけ特別に「休んで良し」
となり、道場の外で私と一休み。
水を飲みながら「ぼくにはここ、無理みたい。おぇ〜。」と吐き気...(笑)
ものすごくハードな練習に恐れをなしたかと思いきや、終わった後はもうすっかり通うつもり
になっているのが結構笑えました。

姉と3人で、疲れたので今日の夕食は外食。
洋食屋さんのシェフも通うという隠れたカレーの名店を教えてもらい、私はシーフードカレー
を頼みました。


学生時代の部活って、これぐらいハードで、毎日何時間もトレーニングしてたんだよな〜。
あの時の体力の蓄積があるから、今でも多少の無理が利くんでしょうか。


2012年10月24日水曜日

no.305 autumn leaves

紅葉。
厳密に言うと...。
赤くなるのが紅葉。黄色くなるのは黄葉。茶色くなるのは褐葉って言うんだそうです。

大阪、河内長野市、金剛寺の紅葉。
11/3に、年に二回の日月山水図屏風の公開があるので、行ってみたいと思っています。
今回はレンタカーじゃなくて電車で行ってみようかな。電車とバスで。


昨日からまた内側に気持ちが入り込む感じ。
時々「私なんて...。」なんて思う。

更年期なのか。これは(苦笑)


2012年10月23日火曜日

no.304 camden

Camdenは、地下鉄ノーザンラインの駅「Camden Town」を降りてすぐの街。
撮影で何度か、あとクライアントがお土産を買うのにつき合ってよく行きました。
ロンドンの原宿って言うけど、どっちかって言うと上野のアメ横?
ストリートカルチャーがあふれてて、ちょっとあぶなく見えなくもない人がたくさんいます。

エイミーワインハウス的なママ達に連れられた耳ピアスのパンクな子供(アンタ、学校はどう
したんだよ。今日は平日じゃん!)とか、いつ洗ったんだよ〜?って感じのコートを着た画家
風のおやじ(よくビルの影で露出してる人みたいな)とか(笑)

マーケットがたくさんあって週末は観光客でごったがえしますが、平日は比較的、ゆっくり
廻れるのでお勧め。
フード系も充実してて、いろんないい匂いがどこからともなく漂ってきます。
とにかく人の目なんか気にせず、素のままの自分でいても誰も気に留めないって感じ。


ここで古着を買ったな〜。
アルパカのセーターとかフワフワのショートコートとか。
当時の私にはかなり似合っていたんじゃないかと思うけど、いつのまにかそんな格好はでき
なくなりました。
全部、人にあげてしまったけど、たまに友人が羽織ってくれていたりすると嬉しくなります。
買ったジャケットのポケットに、英語じゃない言語のメモが入ったままだったこともある。
それはどこかまでの地図だったんだけど、それをもらうはずだった人はその街に無事着けた
のでしょうか(笑)

そんなことを思い出しました。


2012年10月20日土曜日

no.303 hot cake

今朝は息子のお教室の送りの後、めずらしくお腹が空いてホットケーキを食べました!
子供の頃の思い出のせいか、いくつになってもホットケーキって好き(笑)
今日のはバニラアイスがついたプレーンなもの。
こういうふわっとしたほかほかのホットケーキと一緒に飲むコーヒーって美味しいよねー♡


こういう時はいつもブラックです!


no.302 bettara-ichi

昨日は神楽坂で待ち合わせてシンガポール料理を食べ、その後、人形町の椙森神社(スギモリ
ジンジャ)のべったら市に行きました。
実は毎年、息子の第一乳母の橋本さんが、椙森神社の境内で奉納の「かっぽれ」を踊るのです。
一度は観に行きたいと思っていましたが、今日行ってみたら参道はすごい人!?
そしてべったらのすごい匂い(笑)
でも参道に延々と屋台が出ていて、焼きそばやお好み焼き、韓国チャプチェや鮎の塩焼きまで
あって、ちょっとご飯を食べてきたのを後悔...。


ここ椙森神社の祭礼は、毎年、曜日に限らず10月19日に行われているそうで、近くの会社の
社員の方達も、通行止めになった参道に新聞紙を敷いて宴会モードになっていました。
すご〜い熱気と活気!
人形町は商店街がしっかりしていて、祭礼に対する意気込みが違います。
こんな風に、東京のど真ん中で神様に対する信仰が脈々と受け継がれていること。
私は氏子ではないけれど、日本人としてなんだか嬉しく誇らしく思う。
信仰は大事だよね。
眼に見えない大いなる存在に対する畏敬の念と感謝は、全てのひとの拠り所になるはずで。
こういう時代だからこそ、私たちは、戦後捨てて来てしまった日本人のプリミティブな心を
謙虚に思い出すべきだと思うのです。
ビルとビルの合間に囲まれて、普段はシンとした椙森神社も、この日ばかりはたくさんの人で
賑わい神様を言祝ぎ(ことほぎ)ます。

帰りは車を止めた駅まで電車。
家族に頼まれて買って来た「べったら漬け」の匂いが強くて、周りの人にちょっと気兼ねして
しまった私でした。


2012年10月19日金曜日

no.301 the inside

今日は快晴!
北風が吹いて、比較的寒く感じる1日になるようです。
今年は(今年も?)夏が長かったから、コートを着るのが待ち遠しい。

秋になる手前に、NYに仕事で行ったついでにロンドンにも立ち寄り、荷物を友達のサロンに
預けてストラトフォード・アポン・エイボンを訪ねたことがありました。
シェークスピアの匂いが残る街。
これは彼の奥さんアン・ハザウェイの実家。
当時のままの状態で残してあります。屋根はかやぶき。
室内は、テューダー様式の無骨な梁をめぐらせた、がっしりとした素朴な造りです。
こういう時を重ねた空間に行くと、角を曲がればヒョイとその当時の人たちに出会えるような
気がします。
時間の流れのうねった部分にたまたま入り込んでしまった時、そんなこともあるでしょうね。
一人でいる時にはそんなことを考えたりします。


一人旅をしていると、一日誰とも口を聞かない時もある。
誰も私を知らない、私も誰も知らない。
限りなく孤独で限りなく自由。
昨日の金継ぎのレッスンで黙々と漆塗りにかかっている時、久しぶりに自分の内側に意識が
深く深く沈んでいく感じを味わいました。
ちょうど水の中に落とした重さのあるものが、ゆっくりと沈んでいくのを見ているみたいな。

ひとり旅。ずいぶんしてないな。


2012年10月18日木曜日

no.300 birthday

Happy happy birthday for me !


Thank you for everyone to celebrate my birthday from the bottom of your heart....!

Love ♡


no.299 the first lesson

今日は朝から念願の「金継ぎ教室」へ行って来ました!
先日、割れているのを発見した古伊万里はじめ、この家に移ってきてから無惨な姿になった
3枚のお皿を持って...。
先生は久保先生という女の方で、一見、美大生に見えるくらいお若い。
生徒さんも何か工芸を職業にされている男性の方と、絵を描いていらっしゃるお若い女性の
方、そして主婦の方2名と私で計5名のクラスです。
2時間半のレッスンなのですが、もう皆さん、ただ黙々。

写真は麦漆(むぎうるし)で継いで、紙テープで補強した私の藍のお皿。
漆と、なんと小麦粉(中力粉)と水をネリネリして接着剤にするのです。
その際、直には触れません。
漆はかぶれるので、薄いビニールの手袋をして作業します。
薄物の手袋をしているだけでなんだかぎこちなくなって、割れた破片を合わせていく作業は
なかなか難しいものでした。だから今日はこの1枚のみ。
このお皿は直径30センチくらいの明治ものですが、軽くひしゃげた感じに焼き上がっていて、
そこが妙に愛らしいお気に入りのお皿でした。
久しぶりに通常の状態になったのを見て嬉しかったです。


この状態で2週間乾かし、今度は金粉で継いでいきます。
次回のレッスンが楽しみ。
大人になってからやる工作って、こんなに楽しいんだぁ...(笑)

実は今日は私の誕生日。
いろいろなお友達からバースデー・メールを頂きました。
外は雨でしたが、新しく念願の「金継ぎ」もスタートさせ、楽しい 1年が送れそうな予感。


2012年10月17日水曜日

no.298 my favorite cafe

いろ〜んな場所でいろ〜んなカフェに行ったけれど、お気に入りをひとつあげるとすれば
ロンドンの Victoria & albert Museum の Cafe かな。
美術館内のカフェだと思ってあなどっていると度肝を抜かれます(笑)
ここは世界初の美術館併設のカフェテリア。
大きく4つのスペースに分かれていて、この写真は「Gamble room/ギャンブル・ルーム」と
呼ばれている場所。
名前の由来は、別にギャンブルに使用されたわけではなくて、ギャンブルさんという方が
デザインしコーディネイトしたスペースだから。


V&Aは古美術、現代美術のデザイン、工芸にポイントを置いた美術館。
本当に見どころがたくさんあって、よくツアーでロンドンを廻る人達は時間の関係で大英
博物館しか行かないけれど、ここも絶対はずせないポイントです。
地下鉄サウス・ケンジントン駅から歩いてすぐ。

1日ゆっくり展示を観た後は、カフェでゆっくりカタログや本を見たりして。
ここに身を置いて、贅沢な空間に自分が溶け込んでいくことを楽しむのもいいですよね。
ちなみにセルフサービスなのでお値段もお手頃。ワインもあって軽食もなかなか美味しい。
気軽に満ち足りた時間を過ごせます。
ロンドンに行ったらぜひ!


2012年10月16日火曜日

no.297 nakano broadway

今日は私の個人会社の経理上の用事があり、中野の会計事務所に電車で行って来ました。
久しぶりの中野。
私は生まれた場所が吉祥寺近辺だったこともあって、中央線沿線に妙に親近感があります。
東中野、中野、阿佐ヶ谷、高円寺、西荻窪、吉祥寺。
この界隈に友達が多かったせいもあり、地元のように寛げます。

中野ブロードウェイ。
相変わらず、キッチュな感じで個性ある人達が集う通り。
アニメ関係、古着、中古品、激安の洋服や高級時計のお店、ミリタリーショップやフィギア等を
扱うコレクター系のお店。
このカオスな感じ、なぜか嫌いじゃないんです〜(笑)


そして、ばったり!とても懐かしい友達に会いました!
木原実さん。
日テレのニュース番組の顔とも言えるお天気キャスター、気象予報士、防災士でもある。
日大の芸術学部の同期。
実は、私は日テレの番組収録時に何度か局でお見かけしているのですが、その度に彼は生放送
中で...。
声をかけそびれたまま、ちゃんとお話したのは25年ぶり?

いつもは車なのに今日は何故だか電車を使い、ちょっと懐かしくなって中野ブロードウェイに
向かったおかげで、とても嬉しいサプライズがあった一日でした!


2012年10月15日月曜日

no.296 siesta

とある日曜日の午後。


ひとしきり遊んだあとの...なかよし同士のお昼寝。


no.295 news from paradise

今日は息子の塾の送り迎え。
あまり甘やかしても...とは思うけど、せめてオフの日くらいは手伝ってあげたい気持ちもあり。
あんまり家にいない母親だからね。私は。

待ち時間、駅そばの Aloha cafe/Kau Kau というカフェに初めて入ってみました。
ちょうど人の流れが途切れた時間帯だったんでしょう。
お客様は私とMacに見入る女性ひとりのみ。
季節のワッフル「アップル・シナモン」とアメリカン・コーヒーを頼みました。
出来上がってくるまでのあいだ読んでいたのは、よしもとばななとパトリス・ジュリアンの
往復書簡「News from Paradise」
ずいぶん前に購入していた本なのに書棚に立てかけたままで、先日から読み出しました。
これがすごく面白い!
まさに今の私にタイムリーな内容ばかりで、楽しみながら何度も読んでいます。
なが〜い目で自分の人生を。ひろ〜い目で世界のあり方を。そして小さなことから少しずつ。
本や音楽、そして人や物との出会いは、抜群なタイミングで必要な時にやってくる。
偶然なんてないんだなって思う。


そしてそんなにお腹はすいてなかったけど、こんな素敵なワッフルが出てきちゃね〜。
はちみつとシナモンで煮込んだりんごに、生クリームとシナモン・パウダーがふられたもの!
アメリカン・コーヒーってただ薄いだけの味気ないものが多いけど、ここのは爽やかな香りが
して美味しかった。

ちょっと優しい気持ちになれた夕暮れでした。


no.294 kaya toast

夏にシンガポールに行った時に訪れた「Kaya Toast」のお店。
カフェというのに、置いてあるメニューは基本カヤ・トーストとフレンチ・トーストのみ。
それでも地元の人がひっきりなしに訪れます。
朝食にブランチに、そして午後遅くにはおやつに。
ココナッツで作られたカヤ・ジャムのみで勝負している感じが潔いよね(笑)

お店の雰囲気は、ちょっといなたくて古びていて寛げるもの。
壁のディスプレイもご覧の通りブロカント風。
窓を開け放した店内に自然風が気持ちよく吹き抜け、気どらない居心地の良いカフェでした。


ベトナム・コーヒー風の濃い珈琲にコンデンス・ミルクが沈んだ甘〜い飲み物は、疲れた身体
と心を癒します。
こんなお店、私もやってみたい。


2012年10月14日日曜日

no.293 volvo244DL

今日は生憎の小雨模様。
午前中は部屋の片付け、そして息子の算数を見て、午後は雨のなか庭の雑草とり。
さっき、猫とソファでお昼寝中の息子の側で、なんとなくカーサイトにアクセスしてみました。
私はカーサイトを見るのが好き。
昔から車をフォルムでとらえるのが得意で、だいたいすれ違った車の車種年式はわかります。
あまりにオリジナリティのない、どーでもいい車をのぞいて(笑)

そして、懐かしい volvo244DL を見つけました。
実はこれ80年代後半に乗ってたんです。
色はゴールド。戦車みたいな車だった(笑)
ドアを閉めると「ボスッ!」っていう重たい音がするの。
確か中古で80万くらいだったかな。
シートは黒の総革張りだったけど、ところどころ擦れて白くなってた。


車ってよく女の人に例えられるでしょ?
でも私みたいな女性ドライバーからすれば、やはり男性に例えたい。
歴代乗った車の中でも、この volvo244 は、すごく父性的な感じがする車だった。
自分は大変でも家族のために頑張っちゃう的な古いタイプの男性像。
今は、はやりの草食系男子的な車も多いよね。

ちょっとこの古風な感じが懐かしい!


2012年10月13日土曜日

no.292 an image of my mind

ツアーファイナルが無事終わり、久々の休日...。
とは言っても家族がある身。
歯医者の付き添いやら、宿題の丸つけやら、お教室の送り迎えやらで、正直、仕事の苦労の方が
なんぼかやりがいがある感じ(笑)

この家に移ってきてから、なかなか部屋をアレンジする機会を見い出せずにいます。
忙しいこともあるけれど、やる気と、あとは体力の問題...かな。
丁寧に暮らすこと。
こまめにお掃除をしたり、花を飾ったり、整理整頓したり。
新しいお料理を作ったり、ケーキを焼いたり、時間をかけてお茶を入れたり。
やっぱり自分自身が安定していて、周りに対する慈しみの気持ちが持てないと、そんな細やかな
ことができないのかもしれない。
散らかった部屋は、自分の心の中の心象風景。

気ままなひとり暮らしが長かった私は、思いついたら真夜中から部屋の模様替えをしたり、
山のような衣類や本を処分したりしていました。
すっきりと家の中が片付いた時の快感!
床に寝転がって、窓から風を入れた時の清々しさ!
どこを見回しても、整然と美しい私の部屋!


明日こそは、とりかかろう。
まずは本の整理。


2012年10月11日木曜日

no.291 the final stage of this concert tour

本日が2012年ツアーのファイナル。
昨日から代々木に入っています。
3月からリハーサルを始めて夏のイベントを挿み正味6ヶ月。
毎年そうなんだけど、長いようでアッという間の日々でした。

写真は昨日の本番「気合い入れ」前の風景。
やっぱり代々木はホームグラウンドだけあって、みんな快適に仕事に集中できるみたい。


いろいろなことがシフトしていくのを感じる今日この頃。
私は残りの人生をどうやってアレンジし、プロデュースしていけるのかな。
物事は絶妙のタイミングで深い意味があって起こっているということ。
トラブルも、人や物との出会いも。

あともう少しで私も誕生日を迎えます。
そこで、ひとつの括弧でくくられた1年がファイルに閉じられ、また新たなページが始まる。
年々残り少なくなるページにどういう結果を残していくかは、やっぱり自分の心構え次第...だね。


2012年10月10日水曜日

no.290 blondel

銀座で見つけたショコラティエ「Blondel/ブロンデル」
スイスの本店と支店はここ銀座だけだそう。
エントランスを入るとふわ〜とカカオのいい香りがして。
量り売りのショコラとなんとも可愛らしいトリュフ、ドライフルーツにチョコをかけたお菓子が
並び、見ているだけでワクワクします!


私はビターなカカオ70%のチョコレートドリンクとトリュフのセットを頼みました。
ショコラの飲み物とトリュフを同時に頂くなんて甘過ぎないかな〜?と思うでしょう?
でも大丈夫。
スタッフの方に勧められてドリンクをビタータイプにしたら、双方の美味しさに磨きがかかって
本当にリッチで美味しかった!


こんなお店が、東京でもいろんな街にあればいいのにね。
チョコレートに関する価値観が変わるんじゃないかな。


no.289 today's lunch

昨日の遅いお昼はメルサの上の洋食「ふる川」でビーフシチュー。
初めて行きましたが、年配の女性がきびきびとサーブしていて気持ちよかった。

海外に行くと、サーブする側とされる側の呼吸が一帯となって、カフェとかビストロとかの
雰囲気がすごくいい場所がある。
プロに徹した人たち。
これから自分が頂く「食」を安心してゆだねることのできる、全て心得たキャリアのある人たち。
最近は Cafe でも居心地がいい所が増えたよね。
若い人たちに、時々ハッとするような美意識や気配りを感じて嬉しくなることがあります。
昔ながらのモーニングとかを出す喫茶店も捨てがたいけど...(笑)


「ふる川」のシチューは、お野菜がゴロゴロと入っていてお肉はふわっとお箸で切れるくらいに
柔らかくてホントに美味しかった。
今度、息子に食べさせてあげようと思ったお昼でした。
連れて行ってくれたボーイフレンドが頼んだハンバーグは、丸皿に盛ったハンバーグにデミグラスソースをかけてホワイトクリームをまわしてかけた美しいもの。

見た目に気を使うのは大事だよね、お料理も人も。


no.288 iro-nabeshima

昨日は銀座のギャラリーに、色鍋島「市川光山窯」の展示会を観に行ってきました。
冷たい陶磁器の端正な白に精緻な図柄。
それでいてどこか温もりのある器。
せっかくなのでケーキ皿くらいのゆずり葉の文様のお皿を五枚購入しました。
描かれた緑と余白の白が本当に綺麗なの。


光山窯の奥様と話していると、以前訪れた大川内山の風景が思い出されて、なんとなく穏やかな
気分になります。
川のせせらぎや鳥の声。そして風に木の葉がそよぐ音。
デジタルな音がまるでしない静かな里。
もうフィトンチッ ドでリラックス〜(笑)
これから、深まる秋に色とりどりの紅葉が彩りを添える素敵な季節になるんでしょうね。

久しぶりに銀座に行きました。
大人の街。
いつ行っても華やかなのにゆったりできる。


2012年10月8日月曜日

no.287 a piece of autumn

今朝などは、寒いくらいに感じて目覚めました。
もうすっかり秋になり...。この大好きな季節を満喫したいなぁ〜なんて思います。

私は「萩」の花、特に白萩の花が好きです。
世田谷線沿いに住んでいた時、早朝にあの可愛らしい電車を待っていると、線路沿いのおうち
の庭に白萩がみっしりと花をつけて、シンと静かに咲いていました。
きりりと冷えた朝の空気とともに、なんて清々しい!
うちの庭にも植えてもらおうかな〜。


秋の七草は
ハギ・キキョウ・クズ・ナデシコ・オバナ(ススキのこと)・オミナエシ・フジバカマ

学生時代に習った万葉集にあったうたを思い出しました。
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」
たしか山上憶良だったような。

ちょっとうたとは言えないような花の名前の羅列の配置に、秋の映像がぱぁ〜と目の前を
よぎります。
言葉と記憶が織りなす不思議。
そしてこういったうたの深みに気づけるようになるには、歳を重ねることが必要だってこと。
学校で勉強した時なんて「なんだこれ??」だもんね(笑)

歳をとるのもあながち悪いことばかりじゃない...のかな。


2012年10月6日土曜日

no.286 i found your name

20代前半の日々、学校をさぼって赤坂で過ごしていました。
MUGEN や BYBLOSといったディスコの末期、もうカルチャー・ムーブメントとしての役割り
をほとんど終えてしまっていた頃。
夜遊びが本当に面白くて家にも帰らなかった(苦笑)
そしていろんな人が現れては消えていって。
誰かにとっては私も、そんなたくさんの名前を忘れた人たちの中のひとり。

深夜、クラブ・ミュージックのサイトを見ていたら、懐かしい人の名前を見つけました。
DJ AGEISHI。私たちは「アゲ」って呼んでたんだけど、こう書くとなんだか別人みたい。
彼の音楽に対する造形の深さは、まさに音楽文化そのものを生きてるって感じで。
その頃 BYBLOS のDJだったけど、フロア・コントロールのセンスが抜群で楽曲セレクションは
もうほとんどアート、神業に近かった。
大阪に拠点を移してからDJのほかにカフェ・プロデュースもしてるらしく、DJ道の「Legend」
ってコメントに書いてあった。


そしてもうひとり。DJ SONE。
のちに六本木「玉椿」でブレイクした古い古い知り合い。
2011年6月に亡くなったのを、昨日、初めて知りました。
ネパールやチベット仏教の話をしてくれたよね。阿佐ヶ谷でお香を焚きながら。
いまは藤原新也の写真のような浄土の世界で鮮やかな花々を眺めてるの?

ちょっと早すぎるんじゃないの...曽根ちゃん。

...合掌。


2012年10月3日水曜日

no.285 sei-ga

わたしの個人会社「ビザー」の顧問税理士の先生の事務所は東中野にありました。
最近、中野に移転されましたが、そんな訳で決算の度に東中野に足を運ぶ機会があり...。
この界隈は、実は私には懐かしい場所なのです。
20代前半から10年近く中野坂上のマンションに住んでいました。
「青蛾/せいが」
高齢の風格のあるオーナーと華奢で上品な奥様がお店をなさっていて、店内は品の良いアン
ティークに囲まれた雰囲気のある珈琲屋さんでした。
珈琲の器は古伊万里。
もうたぶんお二人とも亡くなってお店も閉じられたと聞きましたが、友人の話だとビル一階
に掲げられていた「青蛾」と書かれた灯(あかり)はそのままなんだとか。


ネットを見ていたら、その「青蛾」が新宿三越裏にお店を出していた移転前の60年代の写真
を偶然見つけました。
白黒の写真からオーナーの面影と共にさまざまなことを思い出し...。
その当時の私なんて生意気な20代の小娘でしたが、いつ行っても、オーナーは誰に対しても
同じ表情、同じ態度。
今にして思うと...。
なかなか出会えない素敵な人達に、若い時期にお会いできて幸せだったなぁと思うのです。

青蛾とは、もともと美人のこと。
きりりと眉を引いた美しい人のことを言うんだそうです。
正倉院に所蔵されている「鳥毛立女屏風」の女性の眉がその代表格と言われていますが...。

現代の美人のカテゴリーとはちょっと違う気がしますね(笑)


no.284 stanfords

女性は地図を見るのが不得意って言うけれど、私は比較的好きな方だと思う。
行ったことのある場所を地図で確認しながらその時々のことを思い出していると、あたかも
自分がその場所にいるかのような臨場感。
想像の中のイメージトリップの出来上がり(笑)

日本に地図専門店ってあるのかな。
丸善とかにコーナーはあるのかもしれないけど、専門店って入ったことない。
息子の行きつけの西荻窪に一軒あったような。
「旅の本屋/のまど」っていうお店で旅の専門書を置いてたみたい。
今度入ってみよ。


地図専門店っていうと思い出すのがこの「STANFORDS」
ロンドンのコベント・ガーデンにあり、3フロアある建物全部が徹底して全世界の「TRAVEL」
と「MAP」に関する書籍のみ。
1853年創業の老舗。
日本のガイドブックには載っていないような各都市の詳細な情報もゲットできて、旅の準備
段階には超お奨めのお店です。

こんなことを思い出すのは、そろそろ旅行に出かけたいってことかな(笑)
いい季節だしね!


2012年10月2日火曜日

no.283 kin-tsugi

本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)作/赤楽茶碗/銘・雪峯
大胆な火割れがあり、その部分を金継ぎという技法で埋めたお抹茶茶碗。桃山時代。
骨董の世界では器を称するのに「景色」という独特の言葉をよく使いますが、この絶妙な景色!
現物はまだ拝見したことはありませんが、伝説の器です。
金継ぎとは、金と漆で欠けたり割れたりした陶器や磁器などを修理する日本古来の技法のこと。


なんでこの金継ぎのお茶碗を思い出したかというと。
お昼にお皿を取り出そうと食器棚を見ると、江戸初期の伊万里、ロンドンで買った平皿、明治時代の中皿が割れてしまっているのに気づき(泣)
独り暮らしの時は滅多にお皿を割るなんてことはありませんでしたが、家族と同居してから何枚割られたことか。
きっと物に対する考え方が違うからなんでしょうね。
器を丁寧に扱うことに全く重きを置いていない。

高価な器でも飾り物ではなく、日常の中で使い込んでいくのが信条の私は、高いお皿もどんどん普段使いをします。
だから多少割れるのは仕方がないとは思うのですが、このゾンザイな扱い(怒)
窓辺に飾ってあった安南(ベトナム)の小壷を掃除機で割られた時は怒り心頭に達しました。
どうしてそんな高い所に掃除機をかけようと思うのか理解に苦しむし、何故、器をどけてから掃除しないんだろう?

...で、これから金継ぎ教室に自分が通い、割られた器を修理しようと思った次第です。
長い時間をかけて生き残ってきた器たち。
そんな簡単に捨てたりできない。


2012年10月1日月曜日

no.282 nara hotel mikasa

奈良ホテルのメイン・ダイニング「三笠」では、朝食に茶粥定食が頂けます。
朝ご飯を頂く時はだいたい軽いパンとかで済ませますが、ここに泊まるときはね〜。
やっぱり茶粥をお願いしちゃう〜。

そろそろ朝は冷え冷えとする季節の到来。
寒い中、神社仏閣巡りをした翌日は、この茶粥で温まってからまた仏像巡りに出かけていました。
そのほかの朝のメニュー、和定食や洋定食はお席についいてからも頼めますが、この茶粥定食
だけは前日にフロントにお願いしておかないと食べられません。
ここでしか頂けないっていう、そのスペシャル感もいいのかもね。


中宮寺のことを書いてたら奈良ホテルを思い出しました。
茶粥が食べたくなるなんて、ちょっと鬱っぽさから復活したかな〜?(笑)


no.281 miroku-bosatsu

中宮時は奈良、斑鳩(いかるが)にあるお寺。
法隆寺とは地続きで、以前ブログに載せた救世観音の祀られている「夢殿」の側を通って、
白砂の敷きつめられている清々しい中宮時敷地内に入ります。

ここは代々、皇室の皇女(ひめみこ)が門跡を勤められる尼寺。
草創は聖徳太子のお母様、穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ)です。

世界的に有名なのがこの如意輪観音。
正式には「弥勒菩薩座像」と言って、この世の中を救うために、私たちと一緒に同じ目線で
思い惑っておられる姿です。
よくモナリザと比べられる微笑み。
本堂そのものは1968年に吉田五十八(よしだいそや)によって改築されモダンな様相をして
いますが、この仏像が祀られているお座敷は周囲が開け放たれた明るい畳敷き。
ほんの2、3メートル先に、漆黒のこの弥勒様がガラスも柵もない床の間のような場所に
親しみやすく座っておられます。


暑い夏の日に、深まる秋の夕暮れに、そして厳寒の冬の最中(さなか)に、何度も訪れては
対峙してきました。
何を語られるでもなく、ただそこにおられる。
その空間を共有するだけで、なんとなく私の心は軽くなり、そしていつも思うのは「答えは
自分の中に既にある」ということ。
そのことを心から思い出す、ただその為だけに、何度もここに足を運んでいるのかもしれない。

また行っちゃおうかな〜もう(笑)