2016年5月14日土曜日

no.934 yukihiko yasuda

ここのところ夏日が続きますね〜。
いまからこんなんで本番の8月とか…。どうなるんだろう。
秋冬推奨派の私としては、もう日陰でじっとかんかん照りの夏が過ぎ去るのを待つのみ。
まさに「日陰の身」の季節です(笑)

オフだった昨日は一通りの片付けを終えてから、急に思い立って夕方から竹橋の国立近代美
術館「安田靫彦展」に出かけました。
前から行きたい行きたいと思いながら、気がついたら5/15(日)までの開催。
週末は名古屋だから、行くなら昨日しかなかったというわけなのです。
最近の美術館、金曜日は午後8時まで開館してるしね。

義経「いざ、竹橋」/ 頼朝「待ちかねたぞ」
このキャッチコピーいいよねぇ(笑)センスあるなぁ。


そこそこ混んでいましたが、やはり日本画ということもありシンとした森の中のような空間。
落ち着いた日本画の染料の色に囲まれた館内は「静粛」の文字を体現しているかのような香
しい空気が漂っていました。少しく神さびた。

安田靫彦本人も言っていたけれど、絵は描いている絵描き本人の「品格」が顕われるもの。
歴史人物を描くことに卓越した才能を発揮した安田靫彦は、技術的にも学問的にもとことん
まで道を究め、幼少の頃からひたすら絵を描くことに精進した方です。
命がけでひとつのことを成し遂げる。
だから残されたその作品も、時間の経過と共に色褪せていくのではなく、かえって現実の生
活に振り回されている私たち現代人の心を強く打つ。死してなお。その優雅でたおやかな品
格ある筆致で。

ほんの2時間の拝観でしたが、行って良かった。
ひさしぶりに心が洗われるようでした。
図録はちょうどこの日で完売だったので(残念〜!)歴史好きの息子へのお土産は、写真の
義経/頼朝の小さい手帳を購入しました。

そうそう。車で行くか地下鉄で行くか迷った挙げ句に昨日は電車移動にしたのだけど、行き
の地下鉄でなんと小学校/中学校の同級生にばったり遭遇しました。
相手の方の面差しが昔と全然変わっていなかったのですぐ分かりました。あちらは私のこと
がまったく分からなかったみたいでしたが(笑)

こんなことってあるのね〜。


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