2015年10月7日水曜日

no.832 osaka

一昨日から大阪に来ています。
今回は3泊4日。宿泊は心斎橋の日航ホテルです。
このホテルは、B2で御堂筋線の「心斎橋駅」と直結してて、すごく便利なの。
15時にロビー集合だった昨日は、地下鉄で梅田に行って阪急線に乗り換え、はるばる宝塚
の清荒神(きよしこうじん)に行ってきました。


知らない土地で、そこに住んでいる人達と一緒にバスや電車に乗って、みんなのおしゃべり
や車窓をながれる風景を見るのが私は好き。
清荒神は前から気に入っていてよく大阪の仕事終わりで出かけたりしていましたが、今回の
お目当てはふたつ。
まずは参道の佃煮屋「さんしょう家」の青山椒の佃煮。これが!ぴりっとしてて独特の風味
で美味しいの〜!ご飯がすすみます。


そしてもちろんお詣りなんだけど。
荒神様は竃の神様。関西ではお台所の神様、火の神様として崇敬されています。


くねくねとした参道を1キロ以上登って、やっとたどり着くお社。
猛々しくも華やかでもなく、緑の中からただただ自然に湧き出てきたかのように静かにただ
ずんでいる神社です。
平和を。家内安全を。母や姉の幸せを。息子の未来を。そしてわたしの残りの人生のことを。


今回のもうひとつの目的は、参道にある古い雑貨屋さんで以前見つけた漆器。
その時は買わなかったけど(まぁ、高いせいもあって)もう一度見たくなって。
会津若松にルーツを持つ私は、前世でそういうものを扱ったことがあるのかって言うくらい
漆器ものに魅かれます。
何年か前にそこでふと見かけたお椀は組みの揃えでかなりの品数があり、独特の紋様。
伺ってみると先代の店主が会津でわざわざ誂えたもので、昔の会津藩のお姫様のお輿入れの
時にお持ちになった図柄を模した一品なのだとか。それが何年たっても忘れられなくて。
でも。お店の奥に鎮座して再会したそのお品はずっと考えていたイメージと違ってました。
上手もの、という感じではなく、少し田舎くさい稚拙さもあって。
イメージって頭の中で成長していってしまうものなのね。
結局買わずに(買っても良かったんだろうけど。一点ものだし後学のために。)神社の秋の
展示物にあった永楽善五郎の赤瓷金襴手菊茶碗の写真を代わりにカメラに収めました。
これは素敵。


お腹が空いたので参道にある川沿いのお店で関西らしく「こぶうどん」を。
おこぶさんにはやっぱりおうどんだよね。


関西って、特に京都あたりの言葉って、何にでも「〜さん」ってつけるでしょう?
はんなりとして物に対する優しさが溢れてて、私は大好きなんだなぁ。

秋のしばしの散策。清荒神で過ごしたお昼のひとときでした。


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