2015年10月15日木曜日

no.837 oimatsu antique street

一足先に東京に戻られる方を見送って、そのまま老松町という骨董通りに出かけました。
ほとんどのお店が12時からの営業。
須田剋太の油絵や片岡珠子のリトグラフなどを扱うギャラリーもあれば、雑多に細々とした
磁器、陶器のお店、どっかーんとした中国美術を扱う店舗もあり。
片岡珠子、これちょっといいな。75万(笑)


ちょうどお昼時なので、近くのサラリーマンが昼食を食べにどっと外に繰り出してきました。
秋刀魚の焼けるいい匂いやおうどんのおつゆのあったか〜い香りが通りに漂ってます。
秋だねぇ。


いろいろなお店を覗きましたがこれといったものはなく。
心魅かれるお皿がないわけではなかったけど「う〜ん。まずはちょっと家の中を整理してか
らかなぁ。」なんて。今日は若干、守りの体勢(笑)
そろそろホテルに帰ろうと朝来た道を戻り、最後に古いビルの奥まった廊下に不思議なオブ
ジェを見つけて恐る恐る入ってみると。


もうわたしのジャストな世界観の品揃えが〜!
西洋もの、和もの、いずれもオーナーでらっしゃる加藤さんのお眼鏡にかなったものだけを
並べた店内は、古いレースや宗教画、高野山の阿字観やじっとこちらを見つめるビーズの縁
取りのお洋服をまとったフランス人形、奉納と裏に記され丁寧に刺繍を施した女神様の絵馬、
SEIKO-SHAの珍しい木の置き時計や十一面観音。
空間に余裕を持って美しくレイアウトされた品々が、「こっち、こっち!こっちにいるよ!」
と一斉に私に呼びかけてきます。
静かなシンとしたビルの片隅なのに、なんとも賑やかなこと。
それにしても…。魅惑的な独特の世界観。

そして、久しぶりに…。たくさん手に入れてしまいました!
ホテルに帰ってきてから白いベットシーツの上に広げると、なんと木製のものばかり。


どうしたんだろう。最近の私はこういうモードなのかしら(笑)
フランスの壁掛けのオブジェ二点(どちらもキリスト教の香り。ひとつはバチカンのもの)、
福井のお寺からでた鈴座(りんざ)と呼ばれる台座、そして長年欲しかったお厨子に入った
十一面観音様。
長い小箱は中国のもので、こちらは別の骨董店で買いました。お揃いの宝石箱を持っている
のでお対でいいかと。

オーナーの加藤さんは、ご病気をされる前、よくフランスとスペインに買い付けにいらして
いたとのこと。
だから、日本に造形が深い海外の方が収集したアイテムのような一種独特なテイストのもの
ばかりなんだね。
私も、どういう物が好きなのか、改めて自分の趣味趣向に気づかされました。
フランス。私はなんとなく気後れしていたけど、やっぱり一回、行ってこないとダメだね。

今後スケジュールが空いているのは1月と2月。
でも、とにかく寒いんだよ〜。ヨーロッパの冬。暗くなるの早いし…ね(涙)


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