2017年8月20日日曜日

no.1114 ichi-jo-in ko-ya-san

南紀白浜から高野山。えっ。こんなにかかるんだっけ?っていうくらい運転しました。
高速降りて山道に入りひたすら3時間半(涙)
今回の旅行。体調が思わしくないからか、やはり以前に比べて体力が確実に落ちてる感じ。
だんだん無理はできなくなりますね〜。
かたや息子は体力が昇り調子なので行動半径広い広い。きついわぁ〜。一緒に回るの。
で。高野山。一乗院。3時過ぎに到着!


素敵なところなのです。
車で門内に入るとスッとお坊様が出てらして、駐車の案内から荷物の運搬、お部屋の案内か
ら施設の説明まですべてして下さいます。今回は西洋人の碧い目のお坊様でした。
靴を脱いで上り框を上がると。お香の香りがして懐かしい御もてなしの設えが。


院内は本当に静かです。これで今日は満室だとか。


廊下をお坊様について歩いて行くと左手に緑豊かなお庭。池から蛙の鳴き声。周りの森から
は蜩の声が聞こえて来ます。静謐な空間。


5年前「熊楠を調べに伺うのです」とお伝えしたら、わざわざ私たちの部屋の床の間に熊楠
が描かれた掛け軸を掛けておいて下さいました。そのお心遣いに感激したんだったー。
今日は別のお部屋に掛かってるキノコを持った熊楠。わぁ。懐かしい。おひさしぶりです!


今回のお部屋は緑豊かな山を見下ろせる二階のお部屋。
お庭を見たり、ゆっくりお風呂に入ったり、ライブラリー用に開放されているお部屋で書籍
を読んだりしていると「お夕食の準備ができました。」と声をかけて頂きました。
お部屋に戻ると。夏の山吹膳。素敵ー!精進料理。息子、目がハート(笑)


山吹膳。ほんとに手の込んだお料理の数々。美味しく頂戴致しました。

そして夜。ライブラリーで息子と本を読んだり、声明のコンサートのDVDを見ていたら、お
庭がライトアップされました。
お池の鯉達。さっきまで涼しげに動き回っていたのですが、日の入りと共に同じ場所にじっ
としています。眠っているのかな。


前回泊まった時には見切れなかった襖絵。たくさん写真に収めて来ました。
その中でも私が気に入ったものを数点。
こうしてみると。私は狩野派の金箔を使った襖絵が好きなんだなぁ。趣味の再確認。


子供の頃は襖絵になんか興味がなかったのに。松の古木のこの雄大さ。清涼感。


もし。もしも。自分が広大な古い日本家屋に住むとしたら。こんな襖絵のある家に住みたい。


普賢菩薩の掛け軸。両脇の大きな花瓶に高野槙がざっくりと生けられていました。


ライブラリーとして公開されているこの一室に息子と入り浸りでした。
密教の専門書や仏像の写真集。ここ一乗院のガイドブックや高野山の歴史に関する膨大な本。


ゆっくりとゆっくりと夜が更けていきます。どこかで不如帰が鳴いたような。
21時閉門。22時消灯。明日は5時半起床で朝のお勤めを拝見。
それから密教の瞑想法、阿字観です。


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