2017年8月21日月曜日

no.1115 ko-ya-san〜kumano

今日は午後からお天気が回復してきましたね!
先日、息子の幼少期のお友達のお家の梨園へ行って来たのですが、今年は後半の長雨でなか
なか豊水が熟さず収穫が遅れているとのこと。
暑すぎても困るし。太陽が顔を出さないのも困るし。天候は難しいですね。
そして今日もまた芝浦スタジオにてリハーサル。こちらは既に追い込みに入ってますー!

さて。先日の旅行の続きを。二日目の朝は起床5時。
ご住職の朝のお勤めを見学させて頂くため、早朝の本堂に早めに入りました。
本堂には歴代のご住職のお位牌が整然と並び、時代のある仏像もそこここに。お線香の香り。
お勤め前にぐるりと見学ができます。撮影禁止なのでお写真がないのが残念。
お坊様達と私達以外に。そうですね。たくさんの静かな気配を強く感じました。
じっと誰かに見つめられている。幾重にも幾重にも次元が重なって透明な人々が行き交う。

小一時間のお勤めの最中に見学者もお焼香するのですがトップバッターが息子。
居合と剣道をやっているのと本人かなりお焼香慣れしているので(笑)なかなか堂にいった
ものでした。ずいぶん大人になったんだなぁ。この間来た時は10歳だったのにね。
その後、密教の瞑想法「阿字観」を再体験し、お部屋に戻って朝食です。
自分から上座に座るなんて。アンタ100年早いよ(笑)


少し休憩したあと、一乗院を10時にチェックアウトしました。
お坊様のお話「皆様。だいたい一泊なのですが、二泊されるとお料理がまた更にガラリと変
わったものをお出しできるので次にいらっしゃる時はぜひ!」だそうです。はい。次はぜひ!


そして高野山へ。この日はもう本当の真夏日で(汗)和歌山は太陽の強さが全然違うんです。
以前に来た時のことをよく覚えているらしく、案内もなくスイスイと先に歩いていく息子。
いやぁ。湿度と。暑さで。入口の木陰で待ってれば良かった。


まぁ自分から来たいって言うんだから好きなだけ見てくれば?私もマイペースに散策。
無常ということ。敵も。味方も。移ろいゆく時の前では何のかわりもなく。
恨み。憎しみ。愛。嫉妬。すべては背中合わせで儚いもの。早くそんな次元から出て、すっ
きりともののわかった人になりなさい。何をそんなところでうろうろしている。
そんな声が。どこからともなく聞こえてくるような気がします。
ここでは信長も明智光秀も秀吉も石田三成も。皆、お隣同士で空海に抱かれて鎮まっている。
ただ春の夜の夢のごとし。


午前中いっぱい高野山を巡ったあと。一路、熊野へと入っていきました。
山また山。車同士がすれ違うことができない山道の連続。落石注意の看板。どう注意するん
だろうね。落ちて来ちゃった場合。
息子と、龍馬を訪ねて行った高知の舗装されてない山道の話をしたり。私が一人で熊本から
天草までドライブした時の、人っ子一人いないガードレールのない山道の話をしたり。
二人だけの旅はお気楽です。たまに後部座席で宿題してるし(笑)
山間の十津川村の道の駅でお昼。私は辛味大根とキノコの冷たい田舎蕎麦。からーっ。うま。


3時過ぎに熊野本宮大社に到着です。お尻痛い(笑)


明日の早朝にお詣りすることにしているので、とりあえず散策。宝物館見学。
この石段が。かなりきつかった(涙)
この間来た時はジム通い真っ最中だったからスイスイだったのになー。病み上がりだし。


階段途中に宝物殿があります。
昔々、熊野本宮は熊野川・音無川・岩田川の合流地点にある「大斎原/おおゆのはら」とい
う中洲に位置していました。
江戸時代まではその中洲に橋は架けられておらず、参拝する人達は川を歩いて渡ったんだそ
うですよ。自然に「禊」が行われていたんですね〜。
明治22年の大水害で本殿が壊滅し、いまの高台の位置に移築されたとのこと。
宝物殿には、かつての大斎原に位置していた熊野大社の遺物が保存されています。
中でも私の好きなものはこれ。豊臣秀頼が熊野大社に寄進した神額です。


館内は撮影禁止なので熊野大社のHPからのお写真。写りが鮮明じゃないのでよくわからない
のですが、両脇の龍が!ものすごく素敵なんですよー。色ももっと美しい古びた青。
漆は陽にあたると変色するようで地のアイボリー色の土台は元は黒漆だったようです。
この神額が掲げられた川に囲まれた大斎原の熊野大社を見てみたかったなー。
昔の大斎原の画像がありました。ご参考までに。川に囲まれたご神域ですね。


さて。今日のホテルへ。本宮そばの川湯温泉へと向かいます。
急に決まった旅だったのでどこも満室。あまり長い滞在じゃないから安いホテルで素泊まり
でいいよねー!なんて息子と話し、以前泊まった「みどりや」系列のホテルにしたら!
なんと!?せまっ!画像撮るのを忘れるくらいショックでした(笑)
一応、和洋室。でもお布団を二つ敷いたら、ほぼスペースそれだけ。
お夕食もついてないので、コンビニで急いで買ってきた(周囲にレストランはなし。コンビ
ニも5時には閉店 笑)焼うどんとのり弁と唐揚げとお茶を、スーツケースをテーブルにして
頂きました。これ!神田川な感じ?と息子。面白いいね〜!だって(笑)
でも。外の景色は相変わらず最高。この綺麗な川から温泉が出ているの。だから川湯温泉。


シーツも清潔。枕はソバ殻で固くて寝やすい。お風呂も古いけど綺麗で、誰も入ってこ
ないので息子は男湯で私は女湯で。お互い伸び伸びと川温泉を満喫。
息子と「シーツと枕と景色とお風呂だけは良かったねー!」と盛り上がりました。

こんな旅。なかなかできないね(笑)


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