2018年4月26日木曜日

no.1183 ukiyo-e

よく晴れたある日の夕方。
お誘い頂いて茗荷谷の友人のオフィスへとワインを飲みに出かけました。
17時〜18時の間においでよ、というアバウトなお誘い(笑)
ちょっと時間をずらして17時20分くらいに到着すると。なんと私が一番乗り!
クライアントの方がいらっしゃるまで友人のA君の浮世絵のコレクションを見せて頂きました。

広重。この構図の斬新さは自分が写真を撮るときの参考にもなりますね。


紺屋の明後日ね。いまはもう町名だけで存在すらない染物のお商売の町。


これは北斎。藍ずり。藍絵とも藍摺絵とも言う。摺りも後半。毛羽立ちもあり。
状態としてはあまり良くはないよ、とA君も言っていたけど。それでも北斎。如何程なんでしょ?
そして驚くべきはこの奇想天外な構図。北斎。鳥か宇宙人だったのかな。


以前にも見せて頂いた猫ちゃんの図柄。夕方の花街の二階。
この頃はどこからでも富士山が見えたんでしょうね。富士見坂って色々な場所に在るもの。


これは国貞。黒のお着物の紋様が素敵。恋文を読んでいるんでしょうか。
昔の人の着方ってほんとにルーズ。襟と裾に重ねた着物の別の図柄が効果的に見えています。
お引きずりってほんとに優雅で美しいよね。季節感を身にまとう。それってなんて贅沢なの。


これはまた。雪景色。東海道五十三次。どこなんでしょう。くずし字が読めたらいいのに。


この構図。登場人物はお着物の裾と影だけが見えていて。
多くを語らずにニュアンスだけを出す。それがより雄弁に画面に立体感を出すんですね。


これは菊川英山。歌麿亡き後の美人画の大家。
こんな色っぽいお母さんだったら周りは困るよね〜。このアダっぽいお着物の着方!


江戸百景。夏の両国の花火。昔は街灯もネオンもないから本当に綺麗だったでしょうね。


18時ちょうどにA君のクライアントのさる大手ドラッグストアの取締役の方もお出でになり。
しばしの浮世絵談義ののち、部下の方も合流してオフィス近くの飲み屋さんへ(ワイン持ち
込みで 笑)出かけ、ワイワイと楽しいひと時をご一緒させて頂きました。
たくさん飲んで(4人でワイン5本空け )たくさん食べて、それでも21時前には終了し、
またね〜!とお別れした健全な夜でした。
私なんてある意味、音楽業界だけしか知らないで来てしまったから、異業種の方とのお話は
本当に楽しくて刺激を受けます。この歳でも。知らない世界がいっぱいあるんだなー。

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