2017年7月4日火曜日

no.1104 holiday in nagoya fukiage

大須商店街の半日散策のあと。
地下鉄桜通線に乗って前から気になっていたアンティーク・ショップ吹上(ここビル自体が
すべてアンティーク・ショップなんです)に行ってみました。
地下鉄吹上駅の出口を出たらすぐの場所。


1階から5階まですべてコンセプト別になったアンティーク専門のビル。すごい!
イギリスの重厚な大物の家具から絵画や時計、照明、アクセサリー。日本の骨董家具から書
籍や小物。フランスで買い付けられたフレンチカントリーな家具、キッチン小物など。
もうほんとに楽しくって何時間でもいられます。


店員の方に伺ったら、オーナーご夫妻はしょっちゅう色々な場所に自ら買い付けに飛び歩い
ていらっしゃるんだそう。うらやましい!私もそんな生活をいつか実現してみたい。
ひとつひとつ買い付けてきたものにすごく愛情をお持ちみたいで
「お品物を買って頂いた方にちゃんと仕入れた時の由来、説明してくれた?来歴を知って頂
いたらもっと好きになってもらえるから。」
と常日頃、スタッフの方におっしゃっているんだそう。素敵!骨董に愛がありますね。
とにかくビルごとがアンティーク。
すごい量なので3時間見て回りましたが細かく丁寧には見切れませんでした。
今度来る時は半日がかりだなぁ。楽しみがまたひとつ増えました。
店内は撮影禁止。素晴らしいコレクションをお見せできないのが残念です。

ひとつどうしてもお店の隅の壁に気になるものがあり。
店員の方に出して見せてもらったのですが、それなりのお値段だったので少し休憩しながら
考えることにしました。
7階に「ル・ジャルダン」というガーデン・レストランがあるのでそこで一呼吸おいて。
ここはとっても眺めが良くて緑の多い落ち着く空間なんです。こんどは夜にも来てみたいな。


蒸し暑い一日だったので飲み物はホワイト・ミモザ。
スパークリングワインとグレープフルーツジュースの爽やかなカクテルです。夏におすすめ。
あっ。隣に置いてあるものはですね。即決で買ってしまった合皮のシガーケース。
携帯入れるのにちょうどいいかなぁ、なんて思って。
よくみたらAmicalというフランス語と、LAEKENというベルギーの地名が書いてあり。
ベルギーはフランス語圏だもんね。
そうかー。ベルギーからはるばると私の手元に来てくれたのかー。やっぱり次回はロンドン
からブリュセルに入り、そこを拠点にベルギー各地も見てみよう。なんて。

で。私が「考えます」という時は、だいたいそれを購入する理由を自分自身に納得させる時
間がいるっていうことだけなので(笑)
休憩のあと先ほどの階に戻り「やっぱり頂きます。」と店員の方に告げ包んでもらいました。
今回悩んだのはですね。この伊東深水の小さい木版画の作品。スイスの人形と時計。


名古屋に堀田時計店という老舗の時計店があり、先先代の堀田六造氏が伊東深水画伯と交流
があったとのこと。
その流れで多くの時計をそばに置いた美人画などが堀田版として描かれたんだそうですよ。
戦前は「時計はスイス、買うなら堀田」と言われたんだそう。明治12年の創業。
あとで調べてみたら、この版画は昭和34年の作品のようです。

戻って「買います!」と伝えたらお店の方が「あのあとオーナーに確認したら、いいものだ
そうですよ。なんか有名な方の作品らしくて。」と言われ。
私が「伊東深水ですよね。」と言ったら「あら。ご存知でしたか!?」と返されました。

えっ...。このひとは。伊東深水のこと知らないで売ろうとしてたんだ...(笑)びっくり。


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