2015年11月4日水曜日

no.844 eleven faces cannon

先日、大阪は老松町で購入した十一面観音。
誕生仏の定位置だった香炉の後ろの場所を譲って頂いて、とりあえず寝室に飾っています。
十一面観音にはわたしは本当に縁があって。
もう20年以上前から、奈良やその周辺の神社仏閣巡りにはまっていた私は、いたるところ
でこの十一のお顔を持つ仏様に巡り会い。
奈良の聖林寺や法華寺、滋賀の向源寺など、国宝の仏様が多いのも特徴です。
大好きだった白洲正子氏の著作にも度々登場し、「十一面観音巡礼」は、随分長くわたしの
愛読書だった。
いつか。わたしもこんな旅がしてみたい。ひとりで。なんて。
いま、やっと少しだけ巡礼ができる環境に近づきました。


お厨子に入っているこの仏様を見た時、お顔の端正さから「う〜ん。二十万くらいかな。」
と値踏みしましたが、なんと4分の1以下の値段で譲って頂きました。
少し難があると言えば後で合う厨子に入れこんだのでしょう。台座と本体の部分に少しズレ
があって微妙にジャストな立ち位置じゃないこと。
ホテルにかかっている額やお店のディスプレイも曲がっているとつい直しちゃう性癖を持つ
私には、ちょっと気になる感じです。
ゆくゆくは状態を見て直すことになるのかな。まぁ、いまはこの状態のままで。
どれくらい古いものかは判別がつきませんが、縁あって私の元に来てくださったもの。
大事に大事に、いまは目の前でお香を焚いて。

十一面観音は苦しんでいる人達を誰ひとり見落とすことのないように、十一のお顔を持って
常に見守ってくださっているという仏様です。
世の中が平和で楽しくありますように。誰にとってもね。


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