2014年2月23日日曜日

no.594 another world

私の母は、まぁなんと言うか...霊媒体質とでも言うんでしょうか。
見えないはずのものが見えたり、霊夢のようなものを見たり、亡くなった知り合いがよく
夢の中に出て来たりする人です。
今まで聴いた母の話の中で一番衝撃的だったのは、もう何十年も前のある真夜中、体調を
崩して眠っている父の枕元で、正座してじっと父を見ている落ち武者の姿を見たという話。
うちは先祖代々武家なので、まぁいろいろとあった家なんだろうね。
母はこちらから尋ねないと何も言わない人なので、私が聞いている以外にもたくさん逸話
があるのかもしれない。

家族の中では、比較的私がその質を継承しているらしく、なんだかかんだか気配を感じる
ことがあります。
夜は二階でひとり休んでいるのですが、先週の真夜中、なんとなく目が覚めると寝ている
私の左上の空間に男の人(たぶん)が白っぽく斜めにいる感じがして。
怖くはありませんでしたので悪いものではないのかな。
いつも一緒に眠る猫のミントが横でヌクヌクと眠っていたので私もまたすぐ眠りにつき。


翌朝起きて姉にその話をすると
「斜めに見えたっていうのが信憑性あるよね〜。霊ってさ、重力に関係ないからまっすぐ
立ってるの大変らしいよ〜。」などと言われ、彼らも彼らで何気に苦労してんだーなんて(笑)

そう言えば、子供の時って「闇」がすごく怖かった。
夜中にひとりでおトイレに行くの怖かったもん。
どうして大人になると、あまり怖くなくなるんだろう?
それは日常の生活の中で、そんなことよりもっと怖いもの、恐ろしいものをたくさん目に
する機会が増えるからなのかも。
災害、戦争、ストーカー、殺人、虐待。
ニュースにそんな文字が無い時はないものね。
本当の闇が普段の生活の中で根付いていた「昔」は、おばけも幽霊も座敷童も妖精も当た
り前に日常的に存在した、ある意味豊かな生活だったのかもしれない。

北海道の帯広でまだ5歳だった息子と夜に知り合いのおうちに帰る時、ちょっと道を間違え
て林の中の行き止まりの道に車で迷いこんだ時はこわかったー(汗)
もう窓の外は漆黒の「闇」
奥行きも空間も何も感じられないただまっ黒に塗り潰された世界。

真の闇はとても豊かで、だけどすごく恐ろしいもの。


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