2014年5月16日金曜日

no.628 metropolitan museum of art

New Yorkに行ったら絶対はずせないのがここ「メトロポリタン美術館」
現在およそ300万点以上の収蔵物を誇り、企画展の面白さも卓越したものがあります。
New Yorkっていう街はお買い物も観劇も楽しいけれど、少なくとも2日間はここを見学するのに
時間をかけたい。
大英博物館もだけど、展示の規模がハンパじゃないからなぁ。

この美術館前のエントランスで、私の高校時代の親友ホソの旦那が大道芸のパフォーマンスを
していた時期があります。
彼は国内外、特にヨーロッパでは有名なアーティストで、白塗りの鍛え上げた身体に必要最小
限度の白い布とはちまきを身につけ、世界のアートを題材に観客を巻き込んでパフォーマンス
を展開するひと。
毎年フランスに行く前にNew Yorkにも立ち寄り、芸に磨きをかけていた時期がありました。
ここを訪れる度に、このグローバルな雰囲気の中で英語やフランス語、ときにはラテン語も交
えながら大道芸をやってるタロー(彼の名前は雪竹太郎さんといいます)を想像したりして、
なんだかそれだけでこの美術館が身近に感じたものでした。


以前、勤めていた事務所で、韓国出張の時に仲良くなったウォン君。
アメリカの東海岸に留学していた彼は、当時の韓国の人には珍しく英語ができました。
みんなで一緒に魚市場や街巡り、レコーディング・スタジオをよく歩いたなぁ。
ソウルのレストランでストリートパフォーマンスの話をしていた時に、ふとこのタローのこと
を思い出しました。
彼の芸の形態の話をした時、英語力に自信のない私は「you know what i mean?」と尋ねると、
ウォンは「よくわかるよ。それと同じような芸をNew Yorkで観たことあるから。そのアーティ
スト抜群に良かったんだよ。」と言われてびっくり!
まだ知り合ってない私たちが、New Yorkのメトロポリタン美術館前のエントランスというピン
ポイントの「場所」と、タローというアーティストの「芸」を通じて繋がっていたなんて。
ちなみにウォンはタローが日本人であることも知らず、わたしのすごく近しい人の伴侶なんだ
ということを聞いてとても驚いていました。

20年ほど前の話。
New Yorkのニュースをたまたまネットで見ていたら、そんな昔のことを思い出しました。


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