2014年7月23日水曜日

no.660 about economy

先日手に入れた、ミシマ社という出版社の「消費をやめる/銭湯経済のすすめ!」という本を
昨日読み終えました。
JWAVEのとある番組に、著者の平川克美さんという方がゲストで出ていらして、お話がすごく
面白かったので、すぐさまスマホでAmazonをポチッ!
あとで、この「ポチッ!」も、本書に書かれているように、急いでないのなら地元の本屋さん
に頼んで1週間待つのもありなのかもって反省しましたが。

経済も文化も成熟し、そこここに軋みが出て来て、あるものは腐敗し、あるものは脱落し。
もう誰もかつてのアメリカン・ドリーム的な生活を信じなくなってきている...というより、
そこに価値を見いだせなくなってきている「現代」という時代。

そんな時代になにを目指して生きていくのか。どういう思考で幸せをつかむのか。
わたしが以前から感じていた、メディアが報じる「幸福の図式」への漠然とした違和感。
そして先が見えない未来への曖昧模糊とした不安。

一等地の超高層ビルの広い広い一室に居を構え、贅沢な食事、高価なお酒、豪華な服や貴金属、
パーティー、ジム、高級車、持てる者だからこその疑心暗鬼な生活。そしてお金という魔物。

でも...地球自体がなくなったら、そんなもの何になる?
本当に自分にとって大事なものって、なんなんだろう?
お金は大切なエネルギーの一種。でも、それに人生や魂まで翻弄されるの?


素敵!→素敵なような...気がする→それって...ほんとに素敵?→実は...すごくオールドスタイル
かも→もう次の時代にシフトしてきてる→じゃあ...いま一番クールな生活って?
これはかつて「ステイタス」と呼ばれていたものへの、私の心の中の変格活用(笑)

帯に書かれていたのは「消費第一世代として資本主義のど真ん中を生きてきた著者、平川克美
氏がたどり着いたのは...半径3kmの暮らしだった。」という一文。
私はまだそこまで生活を凝縮することはできないけど、ずっと持ち続けていた違和感と、あえ
て見ようとしてこなかった自分のコアな部分に一石を投じてくれた一冊でした。

これから自分の残りの人生をどう生きていくか。考えるのが楽しくなる良書です♡


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