2013年8月7日水曜日

no.506 summer holiday 2

暑いです〜。日中36℃...。
南紀白浜は朝方は涼しい風が吹いて爽やかなお天気でしたが、陽が昇るにつれジワジワと
暑くなり...。
息子のプールにつき合ってから、今日は田辺市にある「南方熊楠顕彰館」へ出向きました。


ここには膨大な書籍や資料を保管、展示してあるモダンな建築の資料館と共に、熊楠の旧宅
ができるだけ当時のままに保管されており、その日本家屋とお庭がとても素敵でした。
風が通る家。
かつてそこに生活していらした人達の気配や息づかいが微かに残る場所。

息子とお庭を拝見していたら、奥から出ていらした女性の方が声をかけて下さいました。
夏休みの自由研究で熊楠の軌跡を訪ねていること、これから熊野にも詣でること等、とり
とめのない四方山話をしていたら、ふとその方が熊楠のご家族の話をする時に敬称を使わ
れないこと、熊楠の奥様の松枝さんになんだかお顔が似ていらっしゃることに気づきました。
もしかしたら...と思い、お尋ねすると、やはりお身内の方でいらっしゃるとのこと。
先ほど顕彰館で見た別冊「太陽」にも寄稿されていた、橋本邦子さんとおっしゃる方でした。


実は今回の旅は不思議にラッキーなことだらけ。
初日に南方酒造を訪ねた時、世界一統の専務、やはり熊楠のご子孫にあたられる南方隆宏
さんがお忙しい合間をぬって応接室で熊楠の秘話をお話しして下さったり。
また、高野山の一乗院では、メールで熊楠の肖像画を拝見できないか問い合わせておいた
ところ、わざわざ私たちが泊まる石楠花の間の床の間に、貴重なその掛け軸をかけ換えて
おいて下さったり!
知り合いでもない一小学生の息子のために、そんな労をとって下さるなんて、本当に感激
しました。


初めてお会いした気がしない懐かしい気持ち。
旧熊楠邸の縁側に腰掛けて、熊楠一家のいろいろなお話を伺えた暑い夏の午後でした。


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