2013年8月17日土曜日

no.510 kumano-kodou

熊野古道九十九王子。
九十九は正確な数字と言うよりも、ただ単に「数が多い」という意味の呼称のよう。
熊野本宮大社へと向かう熊野古道の要所要所に「〜王子」と呼ばれる支社(神社)が点在し、
巡礼の旅に出る者は各所にお参りして歩いたものだそうです。

南紀白浜から本宮に至る中辺路のスタート地点「滝尻王子/たきじりおうじ」
ここに熊野古道館という案内所があったので、ちょっと立ち寄ってみました。
そこに平安貴族の装束が着れるというコーナーがあり、装束好きの私と息子はノリノリ(笑)
こういうの楽しいよね〜♡


受付の方がわざわざお電話を入れてくれて、着付けの方達を呼んで下さり。
なんだか本格的...と思っていたら、装束は全て正絹でした。
一着30万円は下らないそうで、ポリエステルのまがい物が多い観光地にあって、ここだけは
本物の素晴らしい装束なんですよ、と着付けのおばあちゃまが話して下さいました。
ずっしりと重い。外はめちゃくちゃ暑い...。でも、とても優雅な気分♡

そして中辺路散策の超目玉「継桜王子/つぎざくらおうじ」
この見事な杉は「野中の一方杉」と呼ばれ、熊楠が保存に尽力を尽くし、そのおかげで今に
残る貴重な樹木群なのです。
一方杉という名称は、ここの山の斜面にある杉が全て同じ方向を向いていることからつけられ
たもの。
ここに至るまで、行き止まりの山道を何度も車を切り返してUターンしたり、これマジ〜!?
という位、傾斜が急な半ば崩れかかった階段を登ったり、すごく苦労してたどり着きました。


たどり着いてみると、そこは本当のご神域。
荘厳な杉と古式ゆかしい鳥居の元で、現代に生きる私達まで自然と手を合わせてしまうような
そんな尊い気配がする神さびた場所でした。


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