2016年4月8日金曜日

no.921 tou-dai-ji

今日も芝浦でリハーサル…。
しばらく日にちが空いていたので、まだ身体が慣れないなぁ。
日程調整は慎重に慎重に。こういう時ほどミスするからね(汗)

いま休憩中なので、今回の奈良の写真をもう少しアップします。
今回の京都、奈良はねぇ。とにかくすごい人、人、人…!
海外の観光客への強力な誘致と、あとやっぱり桜の時期が重なったから仕方ないけど。


わたしは夕方から夜のとばりが降りるまでの東大寺二月堂からの眺めが好きなの。
山の端に夕陽が沈むときの美しい奈良の街が一望できるから。
涼やかな風が吹いて。鳥のさえずりが聞こえ。ひとときごとに空が表情を変えていきます。


ご本尊がいらっしゃる本堂の扉はもう閉ざされていますが、享保や寛永、明治、大正、昭和
などの多岐にわたる年号が刻まれた寄進の灯りの数々にぼんやりと灯がともり。


ゆっくりゆっくりと夜が降りてきます。
一般の観光客の方はこんな夜の時間帯も本堂に上がれることを知らないのか、本当に一握
りの人たちのためだけの凪ぎわたった風景。
ちょっとその時の動画を。鶯が鳴いてる。
左にちょっとだけ見えるのはかの良弁杉。夕陽の下に見えるのは大仏殿の屋根です。
きっとこの風景はずっと昔とあまり変わらない。


歩き疲れて心地よく草臥れた夕方、二月堂の階段を下りて、戒壇院の方角へ回り道をして夜
の東大寺の昔ながらの道を歩いて帰ります。


ひと知れず咲き誇る夜の桜。
ひっそりと静かな晩なのに、なんだか賑やかにおしゃべりしているよう。


時空を超えて、良弁や、実忠や、行基や、ひいては、聖武天皇や光明皇后その人が、自分と
一緒に呼吸しているようなそんな感覚。
わたしはたぶんこの奈良に居た時代があったんだと思う。
ここで生まれ、ここで人となり、愛し、泣き、生活し、そして死んだことがある。
だって、ここはこんなにも懐かしいから。どうしようもなく。

奈良ホテルの裏の階段から奈良町に出て散策していた時に古道具屋で見つけた器。
ほんとは蓋がついていたんでしょう。その蓋には龍の頭の部分が描かれていたようです。


自由闊達に描かれた龍の身体。手足。つめ。
完品ではないからたった1000円だった。
わたしのところに来たいって棚からうったえられたから、新聞紙にくるまったまま手に入れ
てきました(笑)
朝のカフェオレボールにしようかな。


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