2017年6月24日土曜日

no.1098 lost and found

さてさて。執念の(笑)ロンドン滞在記。あともう少しです。
滞在後半、ロンドンが暮らしていた時のようにものすごく居心地が良くなって日々を満喫し
ていた私でしたが「好事魔多し」というのは本当ですね。
比較的トラブルには合わない方なのですが、今回はやっちまった話をひとつ。

まずこの日はですね。
セントポール大聖堂の夜のパイプ・オルガンのリサイタルチケットを買いに、朝の空いた時
間を利用してセントポールに行ったのですよ。


セントポール大聖堂。素晴らしく壮麗な美しい建築ですね〜。思わず見とれます。


おお!珍しく馬に乗った警察官を発見。
さすがに観光地なだけあって、観光客にガンガン写真を撮られてるのに馬達はどこ吹く風。
内部見学の長い列が出来ていましたが、私は夜にリサイタルで中に入れるから並ばないもん
ね〜!なんて悠長に構えてた私。その後の展開は知る由もなかったのです(苦笑)


そしてその足で仕事に向かい。終了後に日本でいうところの三越クラスかなぁ。高級デパー
トの「Selfridge/セルフリッジ」へお買い物に。
何を買いに来たかというとですね。RIMOWAのスーツケース。97ℓの特大サイズ。
実を言うと私のスーツケースは2、3泊用のもの、1、2泊用の小さいもの、せいぜ5、6
泊用の中型の(いずれもクラッシックフライト)ものしかなく。
これからのことを考えると必要だしなぁ、ゆくゆくは息子も使うんだろうし、との思いで保
証のしっかりしているセルフリッジに来たわけです。



97ℓ。クラッシックフライトの4輪となるとだいたい日本だと13万くらいかなぁ。
それが!なんとロンドンだと9万円くらい。
しかもVAT(付加価値税。日本でいう消費税と似てるかな)の払い戻しを空港で1万円くら
い受けられるから、なんと!8万円台で買えるのです。お得!


以前、RIMOWAは、国内の正規代理店で購入したものしか修理を受け付けないという前時代
的なことをやっていて、海外で買った商品や並行輸入品は対象外だったの。
それが!今回セルフリッジで購入したらメールアドレスを聞かれ、ギャランティ(保証書)
はメールでお届けします、とのこと。
つまり、メールで送られた保証書が iPhone内にあれば全世界どこででも問題があった時に
その国のRIMOWAで修理が受けられる、というもの。画期的ですね〜。
VATの申請書ももらっていい気分で街中に出ると、こんな可愛い光景が!
このひと、ジプシーかなぁ。アコーディオンはね。あんまり上手くないの(笑)
でもワンちゃんワの可愛さでたくさんチップをもらっていました。


この人はまだ大道芸人だからいいけど、今回、ロンドンとパリへ行って感じたのはホームレ
スの多さ。パリの「物乞い」と言われている人たちは小さい子供達を連れてるんですよ。
そしてロンドンの街では犬や猫でお金をもらう人たち。
道路の地面に座って物乞いをする母親のそばで小さく丸まって眠る子供達や、炎天下の中に
日陰を作って一日中居させられる犬や猫。動物虐待。子供もトラウマになっちゃいますよね。
聞くところによるとこういう人たちには元締めがいるんだそうで、稼いだお金のパーセンテ
ージが取られるんだとか。犬や猫は一時的に彼らに支給されているんだそうですよ。
考えさせられます。

そんなことを思いながら、今度はJohn Lewis/ジョン・ルイスという、そうですね。日本でい
うところの伊勢丹クラスかな。そこのデパートに息子のお土産のスピナーを探しに。
大人気でどこでもソールドアウトなんです。
これはジョン・ルイスのエスカレーターから。吹き抜けにこの可愛らしいディスプレイ。


今は日本でも流行り始めているようですね。Fidget spinner。
集中力を高めるのにいいんだそうですが、どうなのかな。
ロンドンの子供達はそれこそ誰でも持っていて大流行してました。実はここでも品切れ。
結局、ヒースローで買いました。


朝から出歩いてたから、くたびれてたのかなぁ。
実はここで携帯電話を女性用トイレの棚に置きっ放しにしてしまったのですよ(汗)
あろうことか携帯がないのを夕方のセントポール大聖堂のリサイタルの前にやっと気づき!
たぶんジョン・ルイスかなぁ。どこに置いたか自信ない。これは、もう出てこないかも。
しかも。明日、日本に帰るのに...!とひさびさに緊張感漂うわたくし。

そこから大急ぎで帰宅ラッシュの中(もうリサイタルどころではなく 笑)ジョン・ルイスに
戻り、まず売り場へ行きカウンターの女性に「おトイレに携帯置き忘れちゃったかも!」と
訴えると「あっ。私届けたわよ。忘れ物コーナーに行ってみて!」と言われ、私が「ありが
とう!それ何階?」と聞くと「いい質問ね!で、....何階だっけ?」と同僚に聞いてて、掛け
合い漫才みたいなことに(笑)
教えられた階に行きシールにそっくりのガッチリした黒人の受付の男性に詳細を伝えて待っ
ていると、ビロードのトレイに乗せられた私の携帯が現れて!感激!
ほんとイギリス人って。大好きだー!
微笑みながら「良かったですね!」という彼に「本当にありがとう!明日、日本に帰るので
どうしようかと思っていました。ハグしていい?」と聞いたら、「勤務中なので、お気持ち
だけありがたく頂いておきます 笑」と返され、お互いに大笑いしました。

もう動悸が。だってバックアップ取ってなかったし。アドレス帳。仕事の保存メール。今回
の旅の膨大な写真。
携帯を失くすってほんとに大変なことなんだねぇ。見知らぬ方。届けてくれてありがとう!
動悸を鎮めるためにその階のティールームでお茶とパウンドケーキを。


この後、親切なジョン・ルイスへの心ばかりのお礼にお洋服を2枚ほど購入しました。
残念だったけどセントポールのリサイタルはいつでもやっているから。今度必ずね!

そう言えば。かつての仕事仲間だった John の苗字って Lewisさんだったと思い出し。
ひとりティールームで含み笑いする私は、端から見たらかなり怪しかったに違いない(笑)


1 件のコメント:

  1. 無事に戻ってきてよかったです(T_T)
    ないと焦るし大切なものがたくさんあるから
    なくなったら立ち直れません😭💦

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