2012年12月20日木曜日

no.351 a-shu-la

奈良。興福寺。
奈良のメインストリート、国立博物館の並びに位置するこのお寺の創建は天智天皇の時代と
言われ、すごく歴史のある古いお寺です。
近くに春日大社、東大寺、猿沢の池、奈良ホテルなどもあり、散策するのにはとてもいい所。

今日はリハーサルの前に、今年最後の「金継ぎ」のお教室に行ってきました。
先日、益子で購入した「錆器/さびうつわ」を先生から受け取りまして...。
この錆器の技法、麻布を何層にも重ね漆で何度も塗り上げていく技法を「乾漆」というのだと
昨日初めてネットで知りました。
平安時代辺りまでの仏像で「乾漆像」というものはよく見知っていましたが、こういう技法
なのか〜。
私の好きな仏像達、聖林寺の十一面観音、東大寺の不空羂索観音立像もこの技法で作られて
います。
そしてここ興福寺の阿修羅像も。
木造でとても重量感のある仏像達なのだと思っていましたが、きっと持ったら拍子抜けする
ほど儚げな重さのはず。


この全く筋肉を感じさせない浮世離れした美しさは、乾漆という技法が一役買っているの
かもしれませんね。


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