2012年11月2日金曜日

no.313 period

庭の秋明菊/シュウメイギクが咲きました!
なにもとりたてて世話をしていないのに、毎年、この時期になると美しく咲いてくれます。


もう11月。
仕事をしていると、子供を育てていると、毎日がアッという間。
子供の時の1年なんて長かったもんね。
小学校6年間なんて、永遠に続くのかと思ってたし(笑)

佐野洋子の「死ぬ気まんまん」というエッセイを読みました。
絵本「百万回行きたねこ」の作者、画家。
一昨年亡くなりましたが、私もこの人みたいに人生を送ってみたいと思っていた女性のひとり。
でも病気(佐野さんはガンだったそうです)の時の精神のアップダウンが文章に垣間見えて
本当に生き生きと死ぬ(!?)のは大変だと読後思った次第です。
病気との付き合い方。周りの人との付き合い方。薬。費用。それでも次々と起こる雑事。

「死」というひとつのピリオドに面と向かうと、やっぱり誰でも普通の人は動揺する。
どんなに精神修養を積んでいても、やっぱり動揺する。
だったらその動揺をも客観視できる自分でいたい...なんて思う。
自然体でいること。たんたんと現状を受け入れて普通でいること。
人に比べて、動物の方が全然完成されてるよね。
慌てず騒がず、思い切りよく、そっと「死」を迎えられるんだもの。

佐野さんは告知のあと、その足でブリティシュ・グリーンのジャガーの新車を買いに行った
んだって。
ある程度のお金を手元に残したら、もうあとは自分には必要ないからって。

死は悲しく寂しく辛いことではあるけれど、その潔さが時に人を痛快な気分にさせる。


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