2012年4月28日土曜日

佐賀県唐津市にある旧高取邸。
明治の炭鉱事業家、高取伊好が建てた2300坪ほどある唐津湾に面したお屋敷。
本格的な日本家屋と洋館が並び、個人宅なのに能舞台もある珍しい住宅です。  


器となる住宅だけではなく、日本座敷の欄間やすりガラス、金をふんだんに施した杉戸絵や洋館の
マントルピース、アールヌーボー様式のシャンデリアや家具など様々なアイテムがとても素敵です。
ごく最近まで、高取家の一族の方がお住まいだったと伺いました。
この広大なお屋敷、お庭を個人で維持していくのは大変なこと。
観光資源としてだけではなく文化の継承としても、なぜ政府がこういったものの保存にお金をかけ
ないのか本当に不思議でなりません。

自然も文化も、放置しておけばやがて崩れていってしまうもの。
意識して守っていかなければ、簡単に儚く消えていってしまうのです。
イギリス人のトラスト組織などを我々ももっと見習うべき。

「アイデンティティ」の確立。
それって、いまの日本人に最も必要なことだと私は思っています。
自分はいったい何者で、何のためにどこへ向かっているのか。
それを各々がぼんやりとでも認識できれば、少しずつ社会が良い方向に進むはずですよね。



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