2012年7月10日火曜日

若い時のグールドの写真。
グールドはずっと犬が好きだったそうで、この写真からも、犬との間にとても強い信頼関係が
あるのがわかります。
犬は決して裏切らないから。

昨日、先日発売になった「グレン・グールド/天才ピアニストの愛と孤独」のDVDが届きました。
人との関係に終生満たされることがなかったと言われるグールドの心の内を、彼を愛した女性達
が語るドキュメンタリーフィルムです。


自分で努めてバッハを練習するようになったのは「バッハ弾き」グールドが好きだったから。
でも、しごく簡単に思える曲でもバッハは指運びがとても難解。
一度弾けるようになったからって安心して時間を置くと、すぐ弾けなくなる。
グールドの弾いた曲と同じ曲を弾くとき、彼の楽曲への解釈の特異性とその深淵さに、改めて
驚きます。

卓越した演奏技術と高い芸術性。
今の私より年下で亡くなりましたが、死の直前の顔は、もうすっかり人生を生き切ったという
老成した面持ちです。

才能がある人は孤独。
でもだからこそ深い感動を私たちに与えてくれる。


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