2012年5月2日水曜日

愛媛県、松山市。
ここ数年、何度かa-nationという夏のイベントで訪れています。

一時期、夏目漱石にハマった時期があり、松山も漱石の教師としての第一赴任地ということで
親しみがありました。
漱石と子規、双方ともまだ歴史に名を残す前の若かりし頃に一緒に住んでいた下宿「愚陀佛庵
/ぐだぶつあん」が街中に移転され残されています。
雨の中、そこを見に行った帰りにちょうどその裏手にある「萬翠荘」を見つけました。


ここは旧松山藩主の子孫、久松家の別邸として大正11年に建てられたお屋敷。
皇族方が松山を訪れる時には必ずここにお泊まりになったそうで、当時のそういう方々をお迎え
するにふさわしい重厚な建築と優雅なインテリアに囲まれています。
中央に位置する吹き抜けの階段、真正面のステンドグラス。
輸入物と思いきや、木内真太郎という当時の日本人作家の作だそうです。
こういった様々なテイストのミックスチァーが、古来からの日本文化の特徴なのかもしれませんね。
神道とのちに渡来した仏教をミックスしたように、あくなき好奇心でいろんな外来文化を自分の
テイストにおいて融合させていく感じ。

自分の審美眼で形式にとらわれずに配置する。
これ大事じゃないかな。人生の生き方の指針としてもね(笑)
〜様式というものだけで統一されている建物やお部屋は、整然とはしてるけど何故か人をリラックスさせない。
それは型にだけはまっていて、温もりや息づかいがないからかな。

私が自分の部屋で唯一心がけているのは家具の色の統一だけ。
そこだけは一本化して、他はさまざまな好みのアイテムを組み合わせていくようにしています。
その方がガッツリ決めるよりオリジナリティーがあるし...ちょっと間が抜けているところに
愛着を覚えますよね(笑)


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