2012年3月28日水曜日

京都から周山街道を北へ北へと走ったところに皇室ゆかりの寺、常照皇寺があります。
もとは、北朝初代天皇「光厳天皇」の庵があった場所。

桜の時期に訪れたことはありませんが、樹齢600年あまりの九重桜や御車返しの桜(後水尾天皇が
あまりの美しさにお車を戻してご覧になったという桜)を始め、桜の名所として有名です。
花の頃は人々でにぎわうようですが、オフの時期は本当に静かな場所。


南朝と北朝の争いが激しくなる中、光厳天皇は数奇な運命をたどられました。
残っている肖像画は、色々な想いの中で全てを受け入れて生きてこられた方、特有の優しい面差し。
地元の方たちには、いまだに「光厳さん」という呼び名で親しまれているそうです。

京都に行くと必ず訪れる常照皇寺。
桜の頃もさることながら、月の耿々と照る美しい晩に、ぜひ訪ねてみたいものです。


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